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自分でできる屋根点検チェックリスト|建築士監修

「うちの屋根、大丈夫かな?」と思いつつも、業者に頼むほどではないし、自分で確認する方法もわからない。そんな方は多いのではないでしょうか。実は、屋根の不具合は地上からの目視や簡単な確認作業で、かなりの部分を発見できます。

今回は一級建築士の本間が、プロが現場で実際にチェックしているポイントを「素人でもできるレベル」に落とし込んだ点検チェックリストをお伝えします。年に2回、春と秋にやるだけで、大きなトラブルを未然に防げます。

目次

地上から見る|まずは屋根を見上げてみよう

自分でできる屋根点検チェックリスト|建築士監修

最初にやるべきことは、家から少し離れた場所に立って屋根全体を見上げることです。双眼鏡があればなお良いですが、肉眼でも十分にわかる異常は多くあります。

まず確認したいのが「屋根材のズレや浮き」です。スレート屋根(コロニアル)なら、板が1枚だけ飛び出していたり、隙間が不自然に広がっていたりすると要注意。瓦屋根なら、瓦が割れて白い下地が見えていないかをチェックしてください。

次に「棟(むね)」を確認します。棟とは屋根のてっぺんの部分です。棟板金が浮いていたり、棟瓦がずれていたりすると、そこから雨水が侵入します。台風や強風の後は特に注意が必要です。棟の異常は雨漏りの原因として最も多いものの一つなので、ここだけでも見る習慣をつけましょう。

さらに「色ムラや苔」の状態も重要な判断材料です。屋根全体が均一に色あせているなら経年劣化の範囲内ですが、一部だけ極端に色が変わっている場合は、その部分だけ水が溜まりやすくなっている可能性があります。苔やカビが広範囲に生えている場合は、防水性能が落ちているサインです。

雨樋と軒まわり|見落としがちだが重要なポイント

屋根本体だけでなく、雨樋(あまどい)と軒まわりのチェックも欠かせません。雨樋が詰まると雨水が正しく排水されず、外壁や基礎にダメージを与えます。

地上から雨樋を見上げて、明らかにたわんでいたり、金具が外れている箇所がないか確認してください。雨の日に実際に水が流れているかを観察するのも効果的です。雨樋の端(集水器)から水があふれ出していたら、どこかで詰まりが発生しています。

軒天(のきてん)と呼ばれる、屋根の裏側部分も要チェックです。軒天にシミや剥がれがあれば、その上の屋根材や防水シートに不具合がある可能性が高いです。特に、茶色いシミが広がっている場合は、すでに雨水が内部に侵入している証拠です。早急に専門家に相談することをお勧めします。

また、破風板(はふいた)と呼ばれる屋根の側面の板も確認しましょう。塗装の剥がれや木材の腐食が見られたら、屋根内部への水の侵入経路になりかねません。

室内から確認|天井裏と壁に現れるサイン

意外に見落とされがちですが、屋根の不具合は室内にもサインとして現れます。特に天井のシミは要注意です。

2階の天井に茶色いシミや輪ジミが出ていたら、屋根からの雨漏りの可能性があります。ただし注意してほしいのは、シミの真上が原因箇所とは限らないということです。雨水は屋根材の下を伝って移動するため、シミから離れた場所に原因があることも珍しくありません。

押し入れやクローゼットの天井も忘れずに確認してください。普段目に入らない場所ほど、雨漏りの発見が遅れがちです。カビ臭いにおいがする場合も、どこかで水が入っている可能性があります。

可能であれば、天井点検口から屋根裏を覗いてみましょう。懐中電灯で照らして、木材に水染みや黒カビがないか、断熱材が濡れていないかを確認します。これだけでプロ顔負けの点検になります。

点検の頻度とタイミング|いつやるのがベストか

屋根点検は年2回、春(4〜5月)と秋(10〜11月)に行うのが理想的です。春は冬の積雪や凍結によるダメージを確認するため、秋は台風シーズン後の被害を確認するためです。

また、大きな台風や地震の後には臨時で点検を行ってください。特に風速25m/s以上の台風が通過した場合、棟板金の浮きや屋根材の飛散が発生していることがあります。

一つ強調しておきたいのが、「絶対に屋根に登らないでください」ということです。プロでも年間数件の転落事故が発生しています。素人が屋根に登るのは命に関わる危険行為です。地上からの目視と室内からの確認だけで、十分に有効な点検ができます。異常を発見した場合は、信頼できる専門業者に高所の点検を依頼してください。

まとめ

屋根の点検は特別な道具も技術も不要です。「見上げる」「雨樋を見る」「天井を見る」、この3つを年2回やるだけで、大きなトラブルを防げます。異常を早期に発見できれば、修理費用も最小限で済みます。

本間屋では一級建築士が非営利で屋根・外壁の相談に乗っています。業者の見積もりが適正か分からない、どこに頼めばいいか迷っている方は、お気軽にご相談ください。

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